おくるみのブログ
2016年2月16日
結び
少し前、暮しの手帖で「美しい結び」という特集がありました。
紹介されていたのは古代より続く装飾的な結び「飾り結び」。
靴のひもを結ぶ、ネクタイを結ぶ、着物の帯を結ぶなど、生活の中で様々な結びに触れている私たちですが、結びには実用的なものから、装飾的なもの、信仰的なもの、結び一つとて色んな意味があります。
結びとはそもそも「陰陽相対的なものが和合して新しい活動を起こす」という意味合いで、男女の和合によって新しい命が生まれる自然の神秘をあらわした「産霊(むすひ)」が語源になっています。それにより生まれた子供を「むすびひこ」「むすびひめ」と呼び、「むすこ」「むすめ」と略称されるようになったと言われています。
包みにもいえることですが、日本人には自然を尊ぶ精神性があります。結びひとつ一つに様々な祈り、願いが込められているのでしょうね。結び目に不思議な力が宿ると信じた人々の心。伝承し大切に育みたいです。