おくるみのブログ(コラムのカテゴリ: ラッピング研究)
2014年8月8日
中川政七商店のラッピング
奈良で1716年に創業した中川政七商店。
全国でさまざまな商業施設に店舗を増やしている
日本工芸の生活雑貨を扱っている人気店です。
ラッピングペーパー:麻の葉模様
リボン:なし
包み方:斜め包み
粘着:メンディングテープ、シール
お店:中川政七商店
贈りもの:花ふきん2枚
白地に七色の麻の葉模様がプリントされた
ラッピングペーパーは和柄ですが明るい配色なので
伝統を感じさせながらも若い人に受け入れられやすいデザインです。
包装紙をほどくと
パリッとした白のグラシンペーパーに
ふきんが1枚ずつ包まれています。
ふきんの包み方もデザインされていて
生地の色がペーパーに透けて風合いもあり素敵な組合せです。
キッチンなどで使う衛生用品は
透明のPP袋に入れたり、こうして薄い紙1枚に包んであげるだけで
未使用という清潔感が出ます。
贈りものは友人からの出産内祝いだったのですが
麻の葉柄は赤ちゃんにとって縁起のいい模様です。
日本では昔から「魔除け」の効果があるとして
麻の葉模様を背守りとして赤ちゃんの肌着に縫い付ける習慣がありました。
また麻は丈夫であっという間に大きな背丈になることから
すくすく成長するという意味もあります。
贈りものである「花ふきん」は奈良の特産品である蚊帳生地で作られたもの。
生活様式の変化により、蚊帳の需要が減ってきたことから
なんとか物づくりに生かしたいという思いから「花ふきん」が開発されたそうです。
一般的な布巾とは違って、目の粗い蚊帳生地を2枚仕立てにしてあるため、
薄くてすぐに乾くので衛生的に使えます。