おくるみのブログ(カテゴリー: ギフト)
小悪魔なイメージ
地元の友人が結婚したので、お祝いの品をラッピングしました。
その子のラッピングイメージはディズニー、キラキラ、小悪魔。いつも身なりを女の子っぽく整えていて、髪を巻いて、指先もキレイ。
学生時代はたくさんの男の子が彼女に翻弄されていたっけな、なんて思い出しながら使いたい素材から材料を選んでいきました。
使いたかったのはディズニーティンカーベルのタグとショッキングピンクのリボン。それが決まったらラッピングペーパー選びです。小悪魔のイメージなので甘い雰囲気にならないよう、黒と白の縞々できゅっと引き締める。包み方は華やかにボリュームを出したかったので、ふわっとトップを絞ってみました。
ティンカーベルのタグはワイヤーで固定しているので、宙を舞っているような仕上がりです。
ペーパーはストライプの薄紙を2枚重ねて、カジュアルな雰囲気。
プレゼントの中身は珈琲ドリッパー。旦那さんと二人、休日にゆったりコーヒータイムを楽しんで欲しいなって思って。前に一緒にご飯を食べたときに珈琲を飲んでいるのは確認済み、形が美しくコンパクト、紙の珈琲フィルター不要な優れもの。自分用にもう1つ買ってしまったくらいに気にいりました。
喜んでくれるといいな。
プレゼントに魅せられて
私ごとですが3月末に子どもが生まれます。
その知らせを聞いたAさんが、先日彼女のサイトにエッセイを寄稿させてもらったお礼&おめでとうの気持ちをこめてプレゼントを送ってきてくれました。
正直、ラッピングを仕事にしている自分がこんなにも感動し、衝撃をうけるとは思ってもみませんでした。ラッピングに見とれて、数日間包みをほどくことができなかったのです。
ずっと眺めていたいという満たされた気持ち。
本当は今すぐにでも包みをほどいてお礼を伝えたいのに、この形にとどめておいて、いつまでもうっとりしていたい…そんな気分になりました。
すぐにお礼は伝えましたが、包みをほどくことができず数日間。見てはうっとり…を繰り返しようやく包みをほどく決心をしました。
なかからは知人の作家さんが玉ねぎで染めたというリネンウールのマフラーと、妊婦の身体を気遣ってくれたのが伝わる三年番茶、麹で作られた自然甘味料などが入っていました。そして図書カード。「身体をあたためて、無事に生まれてきたら絵本でも買ってね」という優しさがじんわり。リネンウールのマフラーは洗うほど毛布のような手触りになっていくそうで、Aさんも愛用中。時間が経つほど肌になじんでいきそうで、どんなふうに変化していくのか楽しみです。
マフラーのうえには古びた和紙の匂い包みがありました。そっと開けてみると中から真綿のようなものがでてきて、その中にはドライハーブ。匂いの正体はそれでした。真綿というと赤ちゃんを連想します。空豆がお母さんのふわふわのサヤに包まれて安心して眠っているかのような。
いまマフラーを巻いてパソコンに向かっていますが、どんなに仕事に熱中していても、香りが漂うたびにふにゃっと溶けてしまいそうで、まるで私が真綿に包まれた魔法にかかってしまったみたい。
→この紐は植物の繊維。真麻かな?と私は思っているのですが。
そんな心地よさに包まれて、ラッピングはいいものだな…。
プレゼントとは物を贈る行為だけではなく、気持ちを伝える行為なんだなと、うんうんとうなずき、素晴らしい体験をさせてもらいました。
Aさんとの出会いは、わたしが東京に出てきたばかり、社会人なりたての職場でした。
年齢は7つくらい年上。当時若くて何も知らないわたしに会話のなかで出てくる本やCDを後日貸してくれるんです。
「これ、前に話していたあの本だよ」
けっして押し付けがましくなく、さらりと自然に。
借してもらった本やCDはいまでも覚えています。ポールオースターや星新一、ジェーンバーキンのCDなど。Aさんが散歩して見つけたというお菓子屋さんでは「可愛かったから」と動物型のクッキーをお土産にくれたりして、ひとりの時間を豊かに過ごせる、なんて素敵な人だろう、わたしもこんな大人になれたらいいな…といつしか憧れの女性となっていきました。
憧れの女性はたくさんいますが、歳を重ねたいま、自分は少しは成長したかしら?と思うと必ずAさんを思い出します。知識をひけらかすこともなく、賢く控えめで芯がある女性。けれど私はちっとも追いつけないし、Aさんはどんどん素敵に歳を重ねていく。
そしてそんな憧れのひととのご縁が続いていることが嬉しく、たくさんの素敵な人に囲まれていることを幸せに思います。
ラッピングの梱包方法
ギフトラッピングしてもらったあと直接贈呈先に送ってもらうときにはどんな梱包方法になりますか?と質問があったのでお答えします。
贈呈先にどんな状態で届けてもらえるのか気になりますよね。新しい段ボールに入れてもらえるの?おくるみという店名は知られたくない、など色んなご要望がありますよね。そんな疑問こちらで説明していきます。
まず仕上がったラッピングは新しい段ボールに入れます。(サイズが大きく該当する段ボールがない場合は、エアパッキンとクラフトペーパーで包むときがあります)段ボールを受け取った瞬間からギフトをほどく楽しみが始まるので、最初から最後までキレイに楽しい!を心がけています。
次に段ボールの中でラッピングしたギフトに傷がつかないよう周りを緩衝材で埋めます。
割れものはエアパッキンなどで動かないようにしっかり固定、割れものでないものは綺麗な色の薄葉紙で周りを埋めます。段ボールを開けたら、綺麗なラッピングと薄葉紙のカラーリングで「なんだろう!?」というワクワクを高めていきます。
↑「ご案内ちらし」を入れる。こんなことが書かれています。「贈り主さまからの大切な気持ちをお預りし、心をこめてラッピングさせていただきました。万が一、ギフトに破損がございましたら当店までご連絡ください」
↑封をする前にもう1枚薄葉紙を敷きます。カッターを使って段ボールを開ける方もいるので傷がつかないように。
↑テープで封をして、おくるみのスタンプをポンッと押します。(贈呈目的が分かっているときは、そのお祝いにあうようなマスキングテープで飾り付けをすることがあります)
↑最後に送り状を貼りつけます。送り状の依頼主欄はご注文者情報が入ります。送り状にはおくるみ情報の記載はありません。
※おくるみでギフトラッピング依頼したことを知られたくない場合もありますので、ご希望くだされば「ご案内ちらし」と「スタンプ」は無くすことができます。
ラッピングの梱包方法はこのような流れになります。
あとはご希望がありましたら段ボールにお誕生日の日付を押したり、「Happy Birthday」や「Congrats!」のスタンプを押しています。冒頭にも書いたように配送業者にギフトを手渡された瞬間から楽しいワクワクの時間が始まるといいな、と思っています。
「あれ?誕生日の日付スタンプが押してある!」「マスキングテープも可愛い!」「○○ちゃんからだ!なんだろう?」「うわぁ!ラッピングしてある~嬉しい」そして最後に「○○ちゃんのプレゼント!自分のために一生懸命選んでくれたんだ…」そんな段階的な驚きと温かな気持ちもプレゼントのひとつ。記念日の今日という一日をハッピーにするお手伝いをさせていただきます。