おくるみのブログ(カテゴリー: 日々のできごと

2014年5月16日

鶴の結婚祝い包み

鶴がつがいで並ぶ結婚祝い包みを折りました。
水引は金銀の5本、「2度とないおめでたいこと」なので結び切りで結びます。

自分で結婚祝い包みを折るとお祝儀袋を買うのに比べてとんでもなく時間がかかります。
紙を買い求め、裁断し、一折ひとおり丁寧に折っていく。

しかし戦前まではそれが当たり前だったそうです。
「結婚する人が幸せになりますように・・・」と願って
ゆっくり丁寧に想いをこめる。

結婚式の招待状はだいたい2~3カ月前に届きますから
十分な時間はあるのですが今では結婚式当日にお祝儀袋を
買い求める方もいらっしゃいます。
・・・と慌しく準備するのではなく
結婚とは人生の中で大きな儀式であり特別な一日。
結婚する方の幸せを願い、そして喜びを分かち合う、
ぜひ穏やかな気持ちで迎えて欲しいなと思います。

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内包み。右前で折りますが、
これは太陽の昇る東からたくさんの光が差しこんでくるという意味。

ひとつ一つに意味が込められています。
日本の伝統や所作は深い意味があり本当に美しいです。

2014年4月1日

はじまりの一日

3/31をもって約2年勤めたラッピング専門店を退職。
たくさんのお客さんの想いやドラマを知り、
包んでいるときは幸せだった。

一緒に働いていたスタッフ曰く
包んでいるときの私の目は一段と輝き、キラキラしていたらしい。
自分でも分かる。包んでいるとき真剣に夢中になれたし、
他の仕事を任されて包むことができない日が続くと
気持ちが沈んだりした。

最終日、友人に子供が産まれて
ベビー服を包んで欲しいという女性のお客様。
接客からラッピングまで担当させてもらった。
最後に「わ~可愛い!素敵に仕上げていただいて有難うございました」と
おっしゃってくれた。

ラッピング材料をお客様と決めるとき
赤ちゃんに合わせて子供らしいデザインにするか、
プレゼントをあげるのはお母さんになので
お母さんが喜ぶデザインにするかで2通りのパターンがある。
お客様と差し上げる方の関係を話してくださったときは
より親身になって予算や組合せの提案ができるし、包んでいるときの
想い、熱がより入る。

対面で接客する良さは
お客様のドラマを知れる、
そこに対して出来る限りの提案ができること。
全員がお話してくださるわけではないけれど
想像力が働き、こちらももっと良くしたいと思える。
そんな相乗効果がある。

おくるみはWEBを通してのお包みなので
お客様の想いを生で感じることは難しいかも知れない。
だけどできる限りの想像力を働かせて
ベストなお包みをしていきたい。

本日2014年4月1日から、おくるみ開店準備に向けて
がんばっていきます。

2014年3月1日

魂とつながる旅

自分の魂と繋がるためのワークショップに参加しました。

わたしは他人を愛すること、自分を愛することはどういうことなのかと
この頃ずっと考えていました。
他人を愛することは自分を愛し、許し、認めることから
はじまるのではないか。ただ自分を愛することって当たり前のようで難しい。

普段わたしたちは自分と他人を比べて、評価したり、批判したりしますが
評価の基準もあいまいで、凝り固まった考えや常識で判断しがち。
でも自分のありのままを否定せず、嫌な感情もコンプレックスも認め許してあげる。
自分という他にはない個性を受け止めることができたら
どんなに幸せだろうか・・・そんな答えを
今日のワークショップで見つけられる気がしたのです。

内容はオリンという宇宙の集合体と繋がる
スピリチュアルな内容だったのですが
とくに難しいものでもなく、怪しいものでもなく
自分というものに意識をむけ、宇宙から流れてくるエネルギーを
受け止め、地球という大地に流すイメージで瞑想するといったものでした。

ラッピングのことと何の関係が!?
と思われそうですが大ありだったんです。

ワークショップが始まる前から
空間の心地よさで呼吸が深くなり、まるでヨガをしたあとの清々しさ。
自己流の瞑想は普段行っていましたが
いろんな雑念がよぎるし、それはそれでいいと思っていたんです。
ですが今日の瞑想は全然違ったんです。

そのオリンというものを感じたら
黄金の光が全身にミストのように降りそそぎ、
わたしを優しく包み、その後は無の境地にはいっていきました。

無の意識で真っ暗闇の中にいるのに
温かく、何かに守られているような心地よさが全身を包んでいました。
眠る前の一歩手前でまどろんでいるような心地よさとでも言いましょうか。

瞑想が終わって、これはお母さんのお腹の中にいる胎児のような感覚と
似ているというか、そこから抜け出したくないような
温かさだなと思ったら、ハタと気がついたのです。

ラッピングを通して温かさを与えられているのは自分のほうだと。
お客さまが誰かを喜ばせたいという愛に触れて、
ラッピングしているときの私はまさに胎児がお腹の中にいるかのような
心地よさでいっぱい。

「おくるみ」は温かさで人を包みたい、
はじめて子供の生命が誕生したとき、母親が自分の子供にしてあげれる
最初の愛の行動は、おっぱいをあげることでもなく、
おくるみで包むことであることから衣食住のなかで「衣」が最初にくるとも
言われています。そんな思いもあり、屋号を「おくるみ」と名付けました。

これまでは贈りものを通して温かさで人を包みたい・・・って思っていたのですが
たくさんの愛に触れることができて、温かさで包まれているのは私のほうでした。
ラッピングをしていると魂が喜んでいるような気がして
そしてそれが自分を愛することにも繋がってくるように思います。

私にとって包む行為は、愛を与えられることでもあり、
愛をカタチにすることでもある。

そんな喜びや大事な愛に触れることができる仕事とはなんて幸せなのだろう。
「おくるみ」はこれからはじまる。

いろんな愛に出会えることが楽しみです。

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