おくるみのブログ(月: 2021年9月)
半農半ラッピング
何度かこのblogでも書いたと思いますが
私は小さいころから山の麓に住みたくて
農家のお嫁さんになりたいと言っていました。
幼少期を思い出すと今は残っていない田んぼの畔で
つくしやフキを夢中になって摘んでは家に持ち帰る少女でした。
ゆっくり時間が流れ、悩みなんてこれっぽっちもなくて、鼻歌なんて口ずさみながら
まるでお花畑にいるような時間のなかで生きていました。
いまは吾妻山の麓に住んでいます。
住む場所の選択で1つ夢を叶えることができました。
もう1つの農家のお嫁さんですが
別にお嫁さんにならなくても自分が農家になればいいんじゃない?と
あっさりとした解決法があることに最近気づきました。
もちろんラッピングの仕事はやめるつもりは微塵もないのですが
花(野菜)を摘み、季節の流れと自分の好きな空間で生きられたら
ラッピングはもっともっと気持ちの伝わるものになるんじゃないかと思います。
お客さまのプレゼントをラッピングさせていただくとき
たくさんの気持ちも一緒に包みます。
目には見えないけれど、どんなものが好きかな?
大切な方にあげるプレゼント、どんな愛が流れているんだろうと想像しながら。
不思議なんですが、その気持ちは伝わります。
2回目以降のご注文をいただくときに
「おくるみさんを信頼してますので全面的に好きなようにしてください」
なんてメッセージをくださるお客さまが多いのも事実で
ラッピングはただプレゼントを紙で覆うものだけでは
ないなとこの頃考えてしまいます。
もちろん優しいお客さまに恵まれているからなんですが
だからこそ自分の気持ちが落ち着いていて
満たされていないととてもラッピングはできないと思うのです。
今日は畑の栗をたくさん拾いました。
友達が運営している幼稚園の子どもたちが栗拾いに来るというので
拾いやすいように草をたくさん刈りました。
さつまいもの収穫も間もなくで
へちまタワシ用のへちまもわんさか実ってそんなことでただ嬉しい。
畑の中は生命のエネルギーに満ちていて
私が蘇る場所です。
環境のためにできること
ビニール袋の有料化の次にコンビニのスプーン、フォークを有料化する動きがあります。
ラッピングの仕事は過剰包装ではあるのでときに身が縮む思いをするときがあります。
しかしながら誰かが自分のことを考えてくれたプレゼントというのは
ときに原動力になり、幸せなぽかぽかした気持ちがいつまでも続くことがあります。
やっぱりその想いって特別で素敵でキラキラしていて
無くしてしまうのはちょっと寂しい世界な気がします。
だからおくるみでもできることはないかなと日々考えています。
おくるみでは割れ物以外はエアパッキンを使いません。
段ボールの梱包はボーカスペーパーや薄葉紙を緩衝材にしています。
せめてあと一つのアクションとしては段ボール再利用を選択できる注文フォームにすること。
ラッピングは心を贈る特別なものなので、すべてにおいて綺麗!って喜んでほしいけど
ご自身で受け取られたのち、手渡しする場合にそんな選択肢があってもいいなと思っています。