おくるみのブログ
2017年6月5日
忘れられないプレゼント
ラッピングという職業柄日々さまざまなプレゼントに触れておりますが、私自身の体験で忘れられないプレゼントがあります。それはスイートピーの花束。
20代、会社を退職するとき年下の男の子に貰いました。
「こんな可愛らしいお花も似合うと思う」そう言って渡してくれました。
若いころ大人っぽくなりたくてツンとした印象だった私。弱さを見せるのが苦手で周囲から見てもちょっと近寄りにくかったと思います。
ピンク色とか可愛いとか女の子らしさを出すのが大嫌いで、今思うと全然可愛らしさがない。ですがそんな私にくれた花束が可愛らしいフリルいっぱいピンク色の花でした。
大人っぽくあろうと無理する私の姿を彼は見透かしていて、少女のようなあどけなさを見つけていたのかなって、勝手な解釈ですが、それが私の忘れられないプレゼント。ギャップのあるプレゼントでしたが、そのギャップが心を掴みました。
きっと彼は私のこと好きだったんだと思います。でもないと20代前半の男の子がお花屋さんで花束なんて買うのも恥ずかしいし、そんな言葉出てこないですよね。それから彼とは特に親しい間柄になることはありませんでしたが、スイートピーの花が大好きになり、その季節がやってくると飾っては思い出します。
今まで家族や親しい友人からプレゼントをいっぱい貰って、たくさん嬉しい温かい気持ちにさせてもらってきましたが、忘れられないプレゼントというのが付き合ったこともない会社の年下の男の子からだったなんて不思議。
栃木弁まる出しの彼はいま何をしているのだろう。そう思う季節がまた巡ってきました。