おくるみのブログ(月: 2015年3月

2015年3月9日

布博へ行ってきました

すこし前の話になりますが布博へ行ってきました。
布博とは東京都調布市にある大好きな雑貨屋さん「手紙舎」が主催する、テキスタイル作家さんやブローチ作家さんを一同に集めたお祭りのようなもの。

お腹の子がもうすぐ10カ月目に入るので、さすがに安静にしておかないと駄目かしら…と諦めていましたが、うずうずが我慢できず足を運んでしまいました。無理はしない、混んでいたら帰るという約束を自分にして。

思った通り行ってみて良かったです!写真の通り商品の見せ方などとても参考になりました。
ブローチやアクセサリーは厚みのある抜型カードで固定して、イラストのデザインと関連づけする。はぁ~可愛い。こんな風にプレゼントされたらうっとりしてしまうだろうなぁ。

P1140284

肝心のテキスタイルは写真を撮り忘れてしまいましたが、布作家さんが自作したというブローチをパチリ。素敵な布を見つけたら、ひだを作ってブローチにしたり、首に巻いたり、色んな魅せ方があるな~と発見がありました。

P1140289

2015年3月4日

雛まつりの折形

3年間通った折形教室も昨日のレッスンをもっていったんお休み。これから子育てがはじまるので外出が難しくなるためです。

折形とは和紙を使った贈りものを包む作法のこと。室町時代に武家礼法として足利義満が制定し、武家社会のなかで門外不出として伝承されてきました。現代ではお祝儀袋をイメージすると分かりやすいと思います。

折形では自分より相手を気遣う大切さなど、いろんなことを教わりました。おめでたい行事のとき「右前」、不祝儀のときには「左前」にして包むと聞いたことがあるかと思いますが、右前にするのは南の方角を向いて、包みを開けると東から太陽の光(神、幸せ)が降り注ぐという意味があり、不祝儀の左前は悲しみで太陽に背を向けている(心を閉ざす)の意味があります。

祝儀のときに新札を包むのも、嬉しい気持ちを心待ちにしていた表れであり、逆に不祝儀は突然のことで準備できないため皺の入ったお札を使います。薄墨で表書きするのも、涙で墨がにじむという意味ですが、相手に寄り添い、悲しみを分かち合うことができる優しさを持つ、そんな感性があるのは日本人ならではのような気がします。

これはほんの一例ですが、折形礼法にはすべて意味があり、神道や自然界との深い繋がり、和紙の素材、日本人の精神性などを学んできました。しばらく通えなくなるのは少し寂しいですが、またいつか通うことができる日を楽しみにしていきます。そして贈りもの扱う仕事をしている自分にとって、包みの文化に触れることができたのはとても幸せな時間でした。

折形について学んでみたい方は山根折形教室を覗いてみてください。

写真:昨日は雛まつりでした。お家に小さな雛人形と庭に生えた蕗の薹を飾りました。春は間もなくです。折形は雛節句の祝い包みです。ひし餅の形、中にはきな粉を入れます(本当は白色もあったけど人にあげてしまった)。お雛様の飾りにひし餅がありますが、ひし餅にきな粉をかけて食べるんですよ~!

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